自動車は、いろいろな役割部分から成り立っていますから、それぞれの役割に適したセキュリティ対策を行うことが大切になります。
モバイルネットワークやWi-Fiなどの無線通信機器によって自動車が外部(車外)と通信を行う部分では、通信先である外部(車外)のシステムが信頼できるのかを確認したり、許可された相手であることを確認することが大切です。また、通信の暗号化も必要になるでしょう。
外部(車外)と通信を行い車内のECU(エンジンコントロールユニット:車に搭載されているコンピューターのこと)とのメッセージ交換や車載ネットワークの更新などを行う役割の部分は、許可されているメッセージであることを保証するフィルタリングやECUが暗号化や認証に用いる鍵の管理セキュリティ、それに車内に異常がないかを感知するセキュリティが必要になるでしょう。
カーナビシステムなどの情報処理の部分やブレーキなどの制御部分、ロック機能などのボディ部分などは、ECU間で行われる伝達のメッセージが改ざんされたないように検知や盗聴されることを防ぐ暗号化などのセキュリティが必要です。
エンジンやブレーキなどの自動車の心臓部分についてはどうでしょうか?重要部分ですから、ECUに搭載されるプログラムに脆弱性をつくり込まないプログラミングコーディングが前提になりますが、セキュリティシステムによって、OSシステムなどが書き換えられていないかをチェックする必要があります。